きのう、友人と温泉に行った。

土曜日だと言うのに、仕事があった(私だって今日明日と仕事だが)友人の都合により、午後三時、遅めの昼食を食べ、石川県の端・山中温泉へと向かう。

大雑把な地図と以前加賀で仕事をしていた友人(ちなみに彼女の現時点での職業は教師だが、当時は土掘職人だった)の勘に頼り、「とりあえず国道を南ね」と車を走らせた。

ところで余談だが、私はナビが得意だ。
およそ10年のキャリアを積み重ねたぺーぱーどらいばーだが、クルマ好きの血族とのドライブのおかげで、地図の読み方は完璧だ(多分)。
方向感覚も結構ある、と自負している(いた)。

ま、今回は、その特技を出すまでも無いわね、という道程だったが・・・
・・・しかし、行きも帰りも友人の車を、Uターンさせる羽目になったのはナゼだ・・


しかしこのハナシのオチはこの事ではない。

衝撃的な「それ」はK産(業道路)と国道が合流してしばらく行った道沿いにあった。

いかにも田舎の国道といった、パチンコ屋やラブホテルが並ぶかいわいに。

一軒の、廃パチンコ屋とおぼしき背高き建物。

その屋上から地面までいっぱいに、

垂れ幕が・・・

そこには

「祝!国体優勝おめでとう!○○高校スズキソノコさん(なんとなく)!」

ではなく

「ノーベル賞受賞おめでとう!田中さん!(富山の役所にかかっていた)」

でもなく


「ソープランド嬢二十数名募集!年齢20〜28歳まで。連絡先□□−△△△△)」

・・・・
・・・・・
・・・・・・

友人「…見た?」
私「うん…28さいだって」
友人「私ら…ひっかかるじゃん」
私「そうだね、上限だね」
友人「〇〇ちゃん(学年がひとつ上の友人)、もう駄目だよね…」
私「うちらも、3ヵ月後にはね…」

私と友人は現在28歳。三十路ももうすぐ。でも普段は気づかない。

あなおそろしや

世間様の年齢感覚はかくいうものであったのか・・・

「オンナにうまれてヨカッタ。いざとなったらね〜」
という最後の手段も、
結構危うくなってきていることに、気づかされてしまった28歳。

嗚呼、生活の危機!

じゃなくて

思いもがけない宣伝(しかも何であんなにデカイ垂れ幕なの・・・)のせいで、ほろ苦い思いを噛み締める車中のふたり。

この衝撃的出会いのために、その後の温泉が丁度オープン初日で素晴らしかった事も、はしゃいだ私が3度も繰り返し風呂に入り、あげくに湯当たりして、温泉客でごった返す脱衣所で半裸で十数分ほどへばっていたことも、帰りに寄った喫茶店の、甘味はとても美味しかったけど、どうもよく説明できないママとマスターの微妙な関係なども、さしたる事ではないように思えた。

それでも帰りの車の中
「見た目が若けりゃ、シロート(何の)には分からないよねえ」
などと、やはり自覚の足りない二人であった・・・

そして、帰路誤った勘&ナビによるUターンのために、計3回もその垂れ幕を見る羽目になってしまったのは、なにかを暗示しているのだろうか・・・


金沢方面から福井へ向かわれる方は、ぜひ参照していただきたい。

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